印刷物のモアレ(干渉縞)

「モアレ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。もとはフランス語で、日本語では「干渉縞」とも呼ばれる現象のことです。
実際の存在していない縞模様が、意図せず印刷物に発生してしまう現象です。
オフセット印刷では、「網点」と呼ばれる細かい点の大きさや密度などによって色の濃淡が表現されています。カラー印刷の場合は、CMYKの4色を重ねることでさまざまな色を再現しているのです。 それぞれの色版のドットの角度(スクリーン角度)をずらしお互いが干渉しずらい様にしておりますが。 絵柄によってはこの網点同士が干渉し合ってモアレが起こる事があります。

モアレが発生しやすい条件とは?

  1. 細かい模様などの表現
    細かいストライプ模様のワイシャツやスピーカーのメッシュ部分などの場合は、印刷の際に網点が干渉しやすくモアレが発生する可能性があります。
  2. 印刷物をスキャニングしたデータの場合
    これはもともとの印刷物に網点があり、それを印刷することでさらに網点が重なって干渉し合うためです。
    またスクリーントーンを使った漫画などもモアレがでる場合があります

モアレを防ぐための対策

  1. 拡大縮小などは拡大や縮小はペイントソフトで行う
    細い縞模様など、モアレが発生しやすい画像を使う場合には、Illustratorをはじめとするレイアウト用のソフトで拡大や縮小をするのではなく、その画像をIllustratorに取り込む前に、PhotoShopなどの画像処理ソフトであらかじめ適正な大きさに拡大や縮小をしておいた画像を使用しましょう。
  2. スキャナーにモアレ軽減機能があれば積極的に活用しよう
    印刷物をスキャニングする場合に、スキャナーにモアレ防止機能がついていることがあります。高機能なスキャナーには高度なモアレ防止機能が備わっていることが多いので、 こうした機能は積極的に活用するといいでしょう。

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